2017年3月2日木曜日

整体教養論|整体の若返り効果

整体の効果につきましては、最近になり、若返り効果があると言うことが科学的に解明されています。

即ち、定期的に整体施療を受けている人は、若々しさを保てるということになります。
特に、血管年齢のアンチエイジングに効果的です。

第1節 「糖化」も老化の原因であった!

「酸化」が老化の大きな原因であることは知られていましたが、
酸化よりも老化を促進するのは「糖化」であることがニュースになっています。 

糖化とは、体内のたんぱく質が食事によって摂取した「糖」とが結びつくことです。
糖化は、生きているかぎり、身体の中で繰り返され、体内のタンパク質と結びつき、
AGEsという劣化たんぱく質が蓄積され続け、皮膚・血管・筋肉・骨などが老化していきます。

現在、医療界では「酸化」よりも「糖化」のほうが健康と美容に大敵といわれています。

血液中の血糖値が高い状態が慢性的に続くと、脳・神経・血管・筋肉・骨なども、機能が衰えることが証明されています。

肌が糖化すると、コラーゲン線維の弾力が低下して肌のハリがなくなり、たるみが起こり、シワになりやすくなり、さらに、肌色のくすみも生じます。
動脈が糖化されると、コラーゲンが劣化タンパク質であるAGEsに変成し、血管の壁に蓄積し、動脈が厚く、弾力性を失い、硬くなって血管が狭くなります。 


第2節 体幹前屈の「硬いか?柔らかい?」で血管・筋肉の若さが分かる

身体が硬いという場合、次の場合が考えられます。
   ① 関節可動域が狭い
   ② 筋肉が硬い

①の関節可動域を拡げるのは、整体の最も得意とするところですが、
ここでは、②の筋肉が硬い場合を考査します。

筋肉が硬い場合、筋肉の中にある「コラーゲン」という、細胞と細胞を結合し、組織を支えるタンパク質の一種が、変成していることが大きな原因と考えられます。
コラーゲンは、皮膚・血管(平滑筋という筋肉と弾性繊維で出来ている)・筋肉・腱・靱帯・骨などの組織を組成し支持しています。

このコラーゲンが「糖化」 すると、弾力性が無くなり、筋肉・血管は硬くなり、伸びなくなります。
即ち、「身体が硬いということは、筋肉や血管が糖化している=老化している」と推定されます。



第3節 整体はなぜ若返り効果があるのか?

筋肉を気持ちよく引き伸ばすという操作で、次の効果が期待できます。
① 糖化されたコラーゲンが壊れる
② コラーゲンやヒアルロン酸を作る繊維芽細胞(結合組織を構成)が活性化され、再生が促進できる
③ 内皮細胞から血管を柔らかくする一酸化窒素(NO)が分泌される
④ 副交感神経優位となり血管が広がり、老化した細胞の修復・再生が速くなる


特に、ストレッチして効果的なのは、
前屈では、脊柱起立筋・大腿二頭筋・半膜様筋・半腱様筋・下腿三頭筋、
後屈では、大腿四頭筋・腹直筋・腸腰筋、
側屈では、肋間筋、
更に、大臀筋・中臀筋・横隔膜・僧帽筋・ 広背筋・腰方形筋を操作しましょう。

筋肉を、母指圧や手掌圧で押圧する手技も、
筋肉を直接ストレッチすることですので、
糖化したコラーゲンを壊し、繊維芽細胞を活性化し(⇒コラーゲンの再生)、一酸化窒素を分泌させ(血管を柔らかくする)、血管を広げ、筋肉・血管を弾力性がある若々しいものとします。

国立健康・栄養研究所がおこなった研究では、半年間ストレッチを継続したグループでは血管年齢が平均でおよそ10歳若返ったという結果が出ているそうです。

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