2017年3月31日金曜日

開業者のための手技講座|古今東西の骨盤調整=厳選16手技【第一回配信】

骨盤変位を解消することで、腰痛のみならず、首肩のコリや痛みを取れるテクニックを紹介していきます。

骨盤変位とは、動きの悪くなった仙腸関節(=関節の固着)なども含みます。
仙腸関節は扇の要のような存在ですので、この関節の可動域が悪くなると、ほかの関節が正常稼働以上の補助をするために、その周辺の筋肉や靱帯に過分な過緊張を強いることとなり、離れた部位、例えば、首肩こりなどの症状を起こします。

* ゾーンセラピー理論に準拠している手技でもあります。
  内側の痛み・コリ ← 患部から離れた内側の施療で改善  
  外側の痛み・コリ ← 患部から離れた外側の施療で改善
  (William Fitzgerald博士のゾーンセラピー理論は臨床的に確認されています。)

* 骨盤の同じ筋肉を緩解するにも色々独特な体勢で行うのは、下腿部・腹部・肩上部・前胸部などに連動させて過緊張を緩解させるためです。

施療の方法…痛みの出る動作と場所を検査し、各々の施療でどの程度楽になったか、または、変わらないかを確認しながら行います。痛みが半減したら、それ以上の骨盤調整は行いません。

                                                                 
施療上の注意:受者が痛がるの操作は行わないで下さい! 

脊椎分離症・変形性腰椎症・椎間板ヘルニア・骨粗鬆症・棘間靱帯断裂など器質的損傷には、アジャストや強い捻転系の施療は禁物です。
押圧・揉捏系の施療で痛みは軽減されますが、基本的には医者の分野です(根治は医者でも困難)。



その1 腰椎別の痛みの解消テクニック

亀井進先生により昭和26年に創始された日本の代表的手技療法である身体均整法です。

    健側を上にして腰臀部全体を軽く順捻転
    患側を上にして腰臀部全体を軽く順捻転
 
受者は横臥位。下側の下肢を軽く伸ばし、上側の下肢は股関節と膝関節を深く屈曲します。
操者は自分の股関節前部に受者の足首を乗せ、受者の屈曲した膝裏に手を添えます。
操者は片手で受者の肩を押しつけ、他手で受者の膝を下方に落として腰部を捻転します。













  






    患側を上にして骨盤を軽く逆回転
(*最重要事項:L1L2等、腰椎別の施療後に行います)





















まず、この二つの手技が確実に行えるように練習してください。
力は必要ではありません。
受者に負担をかけないように施療できるかで効果が違います。
同じ施療を行っても治せる先生と治せない先生がいます。
基本に忠実にできるよう練習してください。






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